今年も羽化まつりが行われていて
庭の食草、柚には幼虫達がたくさん住んでいます。
だから毎日日中はひっきりなしにアゲハチョウ達が
卵を産みに来てくれています。
しかも、リビングの窓にかかるグリーンカーテンのゴーヤの花の蜜にも
寄り道をしてくれるから、天気のいい日中は賑やかです。
先日、柚の枝にいた大きな、大きなクロアゲハの幼虫を
夫が見つけてあまりにも大きいので重みで枝がしなり、
歩道にまではみ出てるので、観察箱を作り家に入れました。
ここ数年は、家で羽化をちゃんと見ることはありませんでした。
蛹の段階で家に入れて見ることはあったのですが、、
昔の様に久々に終齢虫を家に入れましたが
順調に蛹化場所を決め、今晩蛹化かな?という感じでしたが
朝起きると蛹化作業中の、糸で体を括り付けている間に
力つきていました。
本当にかわいそうで、まだ生きていたので
最後は柚の木の側に置いてあげました。。
次の日の朝、そのクロアゲハの幼虫は
蛹化出来なかったのにも関わらず、背中の柔らかい皮膚の内側に
真っ黒な美しい模様を浮かび上がらせていました。
最後の最後の力を振り絞り、成虫の羽の姿を
作ったのだと思います。本当にきれいでした。
幼虫の変態を繰り返しても、無事羽化できて
成虫になれるのはほんの一握り。
蝶の美しさにはいつも感動する。
ご存知の方も多いと思いますが笑
春から夏にかけて毎年蝶の羽化観察を庭や自宅でやってます。
卵から羽化まで家の中でやるのはまぁまぁ大変ですが、寄生されることから
守れます。
何より最大の理由は、羽化する時飛び立つまでの間、ドロドロの蛹から出てすぐ
は皺苦茶の羽を伸ばし乾かしますその間たっぷり3時間はあります。
その時、ピカピカの美しい生まれたての蝶をスケッチし放題、写真撮り放題です!
これだから羽化はやめられません、蝶は迷惑かもしれないけど
成虫になって空に放すまでちゃんと見届けます。
しかし、昆虫の”スペクタクル「変態」”は命かかっています。
そして個体差によってうまく蛹になれない子も居ます
何より!先ず無事に蛹になるまで
“誰にも見つからずに蛹化(蛹に変化する事)できるか”
何しろ、あの柔らかい青虫だった体を固くい棺桶のような容れ物に
変化するのでとっても時間がかかり、体力も使います。
蛹化を見てると、ゼーゼー言ってるのがわかります。もうまず
今までの皮を脱ぐのがとっても大変そうで、その脱いだ皮がポロリと落ちる瞬間
本当に安心します。だから誰にも見つからない、けれど羽化した時に蛹から出た時に
障害物が無いようなところじゃなきゃ行けないし、
蛹は糸だけでぶら下がるので、糸が噛んでくれるような表面を持った場所じゃなきゃ
いけません。
だから、終令虫から蛹になる!という日から元居た木を離れ旅に出て
蛹になる場所を探すんです。
またその旅が驚くくらいの距離行きます。。。
今、蛹が一匹羽化の準備に入ったようです。
羽化実況出来るよう、今日は徹夜します。
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