2015.2
2015/02/02     wood cut

最近とにかく彫っている、

自分の絵を彫ることはたのしくもあり、少し変な感覚がある。

それは自分の描いた線を責任もって彫らなければならないということ。

だから自然に引っ張った線に責任をすごく持つことになる。

版画はとても好きでいつも少しチャレンジしては

失敗をしていました。近年、趣味で彫刻刀やのみを使い

カトラリー制作やはんこ制作などしてたおかげで道具が急激にそろい

ついこないだまで出来なかったことが急にできるように

なった瞬間がここさいきんありました。

木版で失敗を繰り返していたとき、なんにもわかっていませんでした。

凹凸のこともわかっていながら表現できませんでした。

まず第一に彫ることが出来なかった!

なぜこんなに版にこだわるかというと

一枚絵を描いていたときの唯一感、さよなら感

入魂感はその時のもので誰とも共有できません、

できたとしても本物の絵で共有できる人はたった一人。

作品作りはとても大事ですがはかな過ぎるな、とも

思っていました。

版のすばらしいところは、版自体が美しいということ

丈夫で永遠だということ、

たくさん刷ってたくさん絵が出来るということ。

絵を描いた後に伴う作業は倍以上になってしまいますが

やるだけの価値はあると思っています。

将来、絵だけではなく身の回りのほとんどの物を

自分の手が入ったものにしたいという願望があるので

版画もその一環です。

とりあえずは今は来年用の12ヶ月のカレンダーを刷るつもりです。

それにしても木版もまたしても独学、

ゴム版で何枚か習作し、昨日初めて木版に移行しました。

木に彫ったあの気持ちよさは格別でした。

いままで木に彫れなかったのに、やっと自分の線が

木に表現可能になった瞬間でした。やっぱりずっとやりたいと思うことは

チャレンジし続けて行くことです。

ということで、版画での作品作りはこれからやっと

スタートラインです!